16日の午後ポイント移動中に警告音、すぐ船速を落とし確認しましたが、エンジン音、水温、油圧等異常なし。なんだろうと思いエンジンルームを見ようとしてたところ、お客さんが「船長!キャビン外側のエンジンルームダクトから煙が出てる」。そこからはあっという間でした。白い煙がすぐ黒にかわりエンジンルーム火災とわかりました。すぐ前を航海中のラスター船長に救助要請をして、海上保安庁に連絡後、消火を試みましたが煙の出方から手遅れと判断しました。危険なのでお客さんに船を移ってもらい僕も煙の出てるダクトにホースを突っ込み船を離れました。お客さんにはその後ブルーウォーターに移っていただいて帰港。僕はラスター船長が残ってくれたので最後まで船を見ることができました。すでに船は燃え出してました。あいにく近くの香住港に対応できる海上保安庁の船は無く、鳥取港から向かってるとの事で、船は燃え続け2時間後ようやく消火活動が始まりましたが、間もなく船首を上にして沈みました。
お客さんには怖い思いをさせてしまいました。お詫びいたします。本当に申し訳ございませんでした。
予約いただいてるお客様ご迷惑をおかけします。こちらからお電話させていただいてますが、まだ連絡取れてない方は至急お電話下さい。よろしくお願いいたします。
原因は船が沈没したので特定できませんが、僚船の迅速な救助活動、皆さん怪我や火傷がなかったこと、お客さんの素早い行動、協力に心から感謝してます。ありがとうございました。